①湯俣山荘~第1吊橋

基本的には右岸を歩きます。山の神から数十メートル行くとへつりがあるのでここで靴を水に濡らし、これから20回近く待ち受ける渡渉に備えましょう。

第1吊橋まで草刈りは終了しています。途中、ザレや滑りやすい斜面のトラバースがあるため注意が必要です。

第1吊橋の状況
第1吊橋は左岸の支点が抜けて、いつ崩落するかわからない状況です

⚠️ 重要な注意事項

第1吊橋は左岸の支点が抜けて、いつ崩落するかわからない状況です。足場板も設置していませんので、絶対に使用しないでください。(利用すると定点カメラにも記録される場合があります。)今シーズン中の撤去を予定しております。

渡渉箇所は吊橋の20mほど上流にあり最大水深80㎝(股下程度)で渡渉できる箇所があります。

※前回の投稿もご覧ください:伊藤新道ルート状況(2025年7月18日)

②第1吊橋~桟道

第1吊橋を過ぎるとすぐにガンダム岩があり、この下流は落石に要注意です。直径1mを超える岩がいつ落ちて来てもおかしくない状況ですので、足元や頭上に注意しつつ、速やかにタラップ(岩に打ち付けてあるホッチキスの針型の鉄筋)まで取付きましょう。

ガンダム岩付近の様子
ガンダム岩付近。落石に注意しながら速やかに通過してください

ガンダムを過ぎると、1.2m程の高さの岩を乗り越えないといけない箇所があります。荷物が重い場合は、荷物を先にあげるか、後から引き上げられる準備をして来てください。へつることも可能ですが、上流側へ抜ける箇所のムーブが荷物があると難しいかもしれません。

ガンダム岩を超えて100mほどで左岸から流れ入る一の沢は水を汲めます。水が必要な場合はここで汲みましょう。

崩落した桟道
昨年崩落した桟道。現在も使用できないため、対岸を歩きましょう

桟道にさしかかると、昨年崩落した跡があります。現在も使用できないため、桟道区間は対岸を歩きましょう。下ってきた場合も、桟道は利用せず対岸に渡り、歩いてください。

崖からの落石には常に注意が必要です。

③桟道~二ノ沢

最大70㎝程度(太もも程度)の渡渉が2回あります。2回目の渡渉を超えると笹薮の高巻きがあり火星に出ますが、この区間の笹薮の草刈りは未実施です。

秋になるとナナカマドの紅葉がきれいな場所です。

火星付近の風景
火星付近。秋にはナナカマドの紅葉が美しい場所です

火星から二ノ沢までは、巨岩が崩壊した箇所を通過しますが、浮き石や砂で滑りやすい箇所があるので注意が必要です。岩壁のトラバースもあり、落ちると危険なので注意しましょう。トラバースが嫌な場合は、渡渉でクリアすることもできます。

二ノ沢の渡渉点
二ノ沢の渡渉点。飛び石で渡れれば30㎝程度の深さで渡渉できます

二ノ沢の渡渉は出合いから80m程下流のあたりで左岸から右岸に渡渉します。飛び石で渡れれば30㎝程度の深さで渡渉できますが、飛び石が怖い場合は、川床にしっかりと足を置けば60㎝程の深さで渡渉できます。

④二ノ沢~第3吊橋

二ノ沢を超え、右岸をへつり、第3吊橋直下で、中州を経由してまた右岸に戻ります。

第3吊橋の状況
第3吊橋は損傷が認められています。絶対に使用しないでください

⚠️ 第3吊橋について

第3吊橋は昨年の損傷に加えて、今年も新たな損傷が認められていますので、増水時であろうとも絶対に使用しないでください

渡渉点は下流は泳ぎ、10m程上流には最大水深1m程度のポイントがそれぞれがあります。濁っていなければ、川床も見やすいので、上流の渡渉がおすすめです。2つの巨岩の間を狙って右岸から左岸に渡渉します。

⑤第3吊橋~ワリモ沢出合

稜線が遠くに見えてきて一気に渓相が変化します。この区間の渡渉は1回で、右岸に渡ると水場もあります。

ワリモ沢出合付近
ワリモ沢出合付近。比較的リスクの少ない区間です

伊藤新道の中でも比較的リスクは少ない区間なので、周囲を観察する余裕があれば、新しい発見があるかもしれない区間です。

⑥ワリモ沢出合~第5吊橋跡

水深50~70㎝の渡渉が7回以上ありますが、これより下流の渡渉がクリアできていれば問題ない区間です。

途中にある右岸の八畳大岩には1m程の段差があります。迫力ある岸壁から湧き出る温泉水を探してみては。

第5吊橋は昨年撤去しているので吊り橋跡より少し上流で渡渉となります。


まとめと注意事項

例年に比べると水位が減るのは早いですが、渡渉の最大水深は1mとまだまだ渡渉に慣れた方でないと苦戦を強いられる状況です。

必要なスキルと判断力:

  • 渡渉点の見極め
  • 落石リスクの管理
  • 浮石の判断と浮石を踏んだ際の咄嗟の対応力
  • 繰り返す渡渉にも耐えられる体力

装備と体力のバランスを考えて行動計画を立て、通行時には湯俣・三俣各小屋で最新の状況を入手してください。

気温が高い日が続いていますので、行動中は意識して水分補給を行うよう心掛けてください。湯俣山荘にご宿泊の方は早めの朝食でお粥で水分とエネルギーをチャージしてから出かけましょう。

今後の整備予定

  • 8月1日~6日: 沢パートの草刈り、補助ロープの設置
  • 8月中旬: 第1吊橋の撤去